<Lemmikko 柴田士郎氏へのインタビュー>
レンミッコさんのアドバイスにより、刺繍台Urd(ウルド)が開発されました。本当にありがとうございました。
私達も、刺繍道具には興味があり、Delphes(デルフ)の発想には頼もしさを覚えました。短時間、簡単に布張りが出来て作品途中で布の着脱可能とは優れものですね。ただ、リュネビル刺繍方法には、裏を確認できる機能が必要でした。
そうでしたね。
当時、私はリュネビル刺繍の世界について知識不足でしたから、レンミッコさんのアトリエでお話していくうちに、デルフの進化形は必要と感じました。
様々なアイデアや面白い試作品から、ひき算してシンプルに仕上がったのがUrdですね。ネーミングも北欧神話の織姫Urdとかわいらしいですね。
世に新たな刺繍枠を生み出せたのは、一緒に試行錯誤していただけたお陰です。はじめ、Urdは大きいサイズだけ作る予定でしたが、レンミッコさんに通ううちに、小さいサイズがあってもいいかな?って。それがPetit urd(ウルド小)。
Petit urdは小さな作品をサクッと仕上げて達成感を味わうのに適したサイズです。
レンミッコさんの生徒さんは、飛行機・新幹線を乗り継いで通ってらっしゃる方も多いですから、そう言っていただけると嬉しいです。レッスン室は材料の質、量に恵まれた環境なので、課題と平行してオリジナル作品も作りたい生徒さんがほとんどではないでしょうか?
はい。私たちのレッスンで得た技術を生徒さんご自身で作品としてアウトプットしていく姿にはとても嬉しくなります。皆さん、豊富な材料から吟味していきますが、色、素材のチョイスがどんどんレベルアップしていくのを見ていると嬉しくなります。
やはり、美しいモノに囲まれた時空間に身を置くと、幸せな気分になり感性も磨かれるのですね。
そうですね。多量な情報量を素早く処理する能力を求められる現代社会で、一針一針刺し進める刺繍時間を持つことは贅沢だと思います。
そうですね。Apollonは贅沢な自分だけの時を刺繍枠を通し感じていただけるよう頑張りますので今後とも、ご協力ください。
今日は、ありがとうございました。

Lemmikko(レンミッコ)
Paris留学後、日本にリュネビル刺繍の世界を根付かせ、ラグジュアリーな刺繍作品と技術を広めたLemmikkoさん。東京にアトリエを立ち上げ11年の月日を経た今も 進化し続ける、Lemmikkoさんのオリジナル性に刺繍ファンは目を離せません。